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専門職短期大学について漫画で説明!

専門職短期大学とは、専門職大学と並び2019年から設立される、新しい高等教育機関です。
短期大学と専門学校の長所を合わせた画期的な制度として現在注目されています。

従来の短期大学や専門学校と一番異なる部分は授業内容です。
短期大学の教育目的は『学芸を研究し、職業や生活に必要な能力を育成すること』とされていて、2年ないし3年で専門科目と教養科目を並行して学ぶことが義務付けられています。
そのため技術や知識を養う教育といいつつも実習より座学が中心となっています。

一方専門学校は短期大学よりも自由で、2年制を基本とし1~4年と幅のある就業年数です。
実習などの時間を多く設けたり、産学共同といった企業と関連させた実践を意識したカリキュラムが組まれていますが、その分一般教養科目は含まれません。
また、卒業時に与えられる専門士という資格は国内であれば短期大学士と同等と見られることが多いものの、あくまで【称号】となり、海外で認められるものではありません。

そして今回設置される専門職短期大学は、双方のメリットを組み合わせた学校とされています。
情報化に伴い急速に発展していく昨今、社会では様々な専門職の実践力がより求められるようになりました。
現場で求められる水準が上がったため、大学や短期大学を卒業してから専門学校へ再進学する人は少なくありません。
それ以外にも社会に出てから技術力不足を感じたり、別の専門職を目指し再進学をする人も増加傾向にあります。
専門職短期大学ではそういった社会人のニーズにも柔軟に対応するべく、入学前の取得資格・実務経験を考慮し、相当する実践力の有る学生については所定の単位が与えられるといった特徴もあります。

改めて各教育機関の特徴を比較してみましょう。 短期大学は学部・学科に伴った専門科目意外にも一般教養の科目が入り、それら2つを両立した教育を目指しています。そのため、時間割は大学と比較して密になる傾向があります。

専門学校はその名の通りめざす職業に必要な知識や技術の専門的な教育を行い、業界に特化した即戦力の人材を育成することを目的としています。
短期大学よりも設立のために必要な設備や授業内容の要件が少なく、自由度を活かし柔軟なカリキュラムを組めることを強みとしています。
国家資格が必要となる美容師や看護師などの医療系分野を目指す場合、授業内外で試験対策に力を入れる傾向があり、大学とは違った強みを持っています。
また、大学よりも早く社会人として働くことが出来る点や、大学の定員超過に対する国の対策によって以前よりも合格のハードルが上がったことにより進路を変える動きも重なり、専門学校への進学率は増加しています。

そして2019年4月から始まる専門職短期大学は、設立のための要件が短期大学と同等ということで、設備なども充足した環境で専門学校に勝るとも劣らない専門性を身につけることを目指す新しい教育機関。
専門職短期大学卒業時には「短期大学士(専門職)」を修得できます。これは短期大学卒業と同等の扱いかつ、職業に特化した実習を経験している証明となるため専門性の高い環境で即戦力として働くことができます。
就業年数は短期大学と同様2~3年となり、長期企業内実習は10単位とされています。

以下のようなケースの場合、専門職短期大学への進学が適しています。

「専門学校に行きたいけれども親には一般教養も身に着けてほしいと言われている」
「専門学校でやりたいことも有るが、将来的に海外大学への編入を考えている」
「学術的な知識も並行して学びたいが、普通の短期大学では希望する専門職に就けるか不安がある」

これ以外にも様々なケースは有ると思います。
まだスタート前の新制度のため、就職における実例はありませんが教育業界のみならず企業と共に作り上げた実践的なカリキュラムを組み込んだ教育制度となるため、就職にも有用である事が期待できるでしょう。

2019年4月に開校する学校となります。

※募集要項等は学校詳細ページにてご確認ください。

2020年4月開校に向けて申請中の学校となります。

※募集要項等は各専門職短期大学が現在内容を練っている状態なため、具体的となっておりません。
実務経験や保有資格、技能検定の成績を考慮とされている一方で、志願者の意欲・能力・適性を評価することが定められています。
なお、前提条件としては短期大学と同様で、高校または中学を卒業している、などは満たしている必要がございます。
また編入学も原則可能となっており、各専門職大学の定めた範囲内で編入することが可能です。 社会人の方が再進学する場合は、実務経験や能力に応じて修業年限が少なくなるなどの仕組みも検討されています。 実践力がキーワードとなる「成長分野」と呼ばれる業界が増加していくと想定されています。
「成長分野」とは、観光や食、IT関連などが挙げられます。
短期大学と同様に大学への編入資格を得ることができますが、卒業時に国家資格等の受験資格が得られるかどうかはカリキュラム内容によります。
目的とする学びがある場合はよく調べてから検討するようにしましょう。