総合型選抜ってよく聞くけど、どんなもの?
総合型選抜特集
総合型選抜はどんな人向け?メリットデメリットは?志願理由書の書き方って?……etc.総合型選抜の疑問を解説します!
総合型選抜とは
大学・短期大学の入試では、「AO入試」の名称が「総合型選抜」へと変更されました。
※令和3年4月入学者対象の試験より学校の求める学生像にマッチするかを判断して合否を決める試験のこと。
AO入試から総合型選抜へ
大学入試改革に伴う変更
大学入試改革は、現代の時代の変化に合わせるための変革です。
昨今の社会構造はグローバル化の広がりやAI・人工知能技術を始めとした技術革新などざまざまな要因で大きく変化しており可能性が広がる反面、どんどん未来の進化・発展を予測しづらい時代へと突入したのです。
変化の激しい現代で活躍する人材を育てるために、大学入試制度の変革が行われました。
今回の改革の肝になるのが、「高大接続」と呼ばれる文部科学省の方針。
文部科学省によると、急速に進化・発展する、予測不可能な時代の中で、学力の3要素(1.知識・技能、2.思考力・判断力・表現力、3.主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度)を育成・評価するための、高校~大学の一体的な改革のこと。
ちょっと難しいですね。
「高大接続」は以前から、学校により様々な試みがされています。たとえば
・大学の教員が高校で出張講義を行う
・大学の通常授業に高校生が参加し、学習成果を高校の単位として認定する
・大学の実験に高校生が参加、指導を受ける
などが挙げられます。また、最近では、高校の教員が大学で教鞭を振るい、大学の教員が高校の教科を担当することで高校・大学の教員がそれぞれの現場を知り、よりフラットな教育を行えるような体制を作る学校もあります。
学力の3要素が評価される
知識・技能 他の能力の基盤となる「知識・技能」。 思考力・判断力・表現力 知識・技能を活用して、自らの課題を発見しその解決に向けて研究し、成果等を表現するために必要な思考力・判断力・表現力等の能力 主体性・多様性・協働性 これからの時代に社会で生きていくために必要な「主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度」
出願条件が変更されたり、入試の評価のポイントがさらに総合的・多面的になるなど、さまざまな変更が想定されます。志望する大学の募集要項等を熟読して柔軟に対応しましょう。
合格のポイントは「どうしてもこの学校で学びたい!」という
アピールと、将来への明確な目的意識が大切!相性を測る指標
総合型選抜と
学校推薦型選抜の違い
総合型選抜入試は、調査書などの書類/学ぶことや入学への意欲/目的意識/入学後にどれほど成長しそうか、などの項目が重視されます。志望する大学・学部にふさわしいか(各校で定められたアドミッション・ポリシーに沿っているか)どうかという点がポイントとなります。
学校推薦型選抜よりも試験内容は多岐にわたり小論文・面接の他にプレゼンテーションやディスカッションを行う場合もあり、学問への興味度や積極性などが図られます。仮に不合格だった場合でも、同じ学部学科の一般選抜を受験することができます。とはいえ、以前のAO入試と比較すると学力面をはかる大学が増加傾向にあるのも事実です。
こんな人におすすめ
- ・将来、就きたい仕事が決まっている人
- ・志望校/志望学部を強く志望する人
- ・学力や筆記試験に自信のない人
総合型選抜のメリット
・デメリット
メリット・デメリットをしっかり比較して自分にあった入試かよく考えてみよう。
総合型選抜のメリット
- 学力重視で合否を判断しない
- 一般入試と比較して倍率が低い場合が多い
- 開始時期が早く、他の入試方法にもチャレンジできるのでチャンスが多い
総合型選抜のデメリット
- 併願ができない
- 入学後に学力のギャップが発生する場合がある
- 深く自己分析をする必要がある
新型コロナウイルスによる影響は?
総合型選抜へのエントリー・出願には通常オープンキャンパスなどの来校イベントへの参加が必須となりますが昨今の新型コロナウイルスの蔓延により、オンラインオープンキャンパスのみの参加でも出願が可能な学校が増えています。
総合型選抜最初の難関!志望理由書の書き方
やる気や可能性をアピールできる志望理由書にしましょう。
- 情報を収集
- 自己分析で自分の長所・短所を見つけましょう。
学科や選考の魅力を調べ、志望理由に繋がるヒントを探しましょう。
- 内容を整理
- 見つけた長所・短所、志望理由に繋がる項目を整理して「なぜこの学校で学びたいのか」を掘り下げましょう。箇条書きなどにすると整理しやすいです。
- 構成を考える
- 起承転結を意識した構成にしましょう。
「なぜこの学校で学びたいのか」が自分の言葉で明確に説明できるようにしましょう。
総合型選抜の流れ
1.エントリーシートを提出
自分のやる気をアピールした素晴らしいエントリーシートを準備。
2.出願
入学願書を記入・提出。
3.選考
学校にもよりますが、書類選考後に面接や小論文・ディスカッションなどの試験があります。
4.入学手続き
合格通知後、学校の指示に従って入学手続きをします。
総合型選抜のスケジュール
エントリーと出願の時期の違いに気をつけましょう!
総合型選抜では、出願の前にエントリー手続きが必要な場合が多く、推薦入試や一般入試よりも早く動き出すことができます。
◆スケジュール参考例
- 5月~8月頃
- エントリー(5月頃~)/願書受付(8月頃~)
- 9月頃
- 出願
- 10月~11月頃
- 選考
学費や入学金など、費用面に対する優遇措置を用意している学校も多くあります。
まずは、自分の志望校がどのような制度を設けているかを確認してみましょう♪
総合型選抜についてわかったら
気になる学校の資料を請求して更にくわしく知ろう!